newsFGG(遊離歯肉移植術)ってどんな治療?
こんにちは、木村歯科です。
いよいよ冬本番となり寒さも厳しさを増しておりますので、体調を崩さないように気をつけてくださいね。
前回はサージガルガイドについてお話させていただきましたね。今回はFGG(遊離歯肉移植術)についてお話させていただきます。
FGGとは
FGGとはFree Gingival Graftの略で日本語では遊離歯肉移植術といいます。
歯やインプラントのまわりの角化歯肉(歯槽骨に付着している部分の硬くて厚い歯茎)を増加させるために、主に口蓋(上顎)から歯肉を採取し移植する術式のことです。
なぜFGGが必要?
歯の周りには角化歯肉と呼ばれる丈夫な硬い歯肉があります。その角化歯肉は外部からの刺激に抵抗してくれるため、清掃性を高めたり歯を守る役割を果たしてくれます。
角化歯肉がないと歯ブラシしたときに痛みがでたり、一度歯肉に炎症が起こるとその炎症が治りにくくなってしまいます。
それに、角化歯肉は歯の周りに存在するので、抜歯をして歯がなくなってしまうと骨や歯肉が下がるとともに角化歯肉も減ってしまいます。
その結果インプラトの手術を行う部分に十分な角化歯肉がない場合はFGGを行ったほうがインプラントが長持ちしやすくなります!
FGG(遊離歯肉移植術)流れ
1,麻酔
2.受容側の歯肉の切開
角化歯肉を増大させたい側(受容側)の歯肉を切開し移植に必要な歯肉のサイズを測ります。
3.上皮組織の採取
上あごから必要な量の上皮組織を切開し、採取します。
4.上皮組織の移植、縫合
上あごから採取した歯肉を受容側に移植し、縫合して固定します。移植した歯肉が付着するまで3週間程度かかるのでその間は歯肉保護剤でカバーします。
5.上あごの縫合上皮組織を採取した側も縫合します。痛みと止血目的にマウスピースで1週間~10日程度保護します。
〇メリット
・歯肉の量を増やすことができる
・歯磨きしやすくなる
・歯茎の形状や厚さを改善することができる
〇デメリット
・外科手術になること
・移植した歯肉と、元々の歯肉部分の色に違いが出てしまう
・手術後に部位によっては術後痛みがでたり一時的な不快感や腫れが生じることがある。
まとめ
FGGについてお話させていただきましたがどうでしたか?
FGGは、歯肉状態を改善しインプラント治療の予後を良くすることができます。
何かご不明な点がございましたらお気軽にスタッフにお声がけくださいね!
次回は、矯正についてのお話をさせていただきますね。