news歯を”残す”治療 歯根端切除術について
こんにちは、木村歯科です🦷
梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
前回のブログでは、くさび状欠損(WSD)についてのお話でしたね♪いかがでしたか?
今回は、歯根端切除術(Apico)という治療についてお話させていただきます🦷
歯根端切除術(Apico)とは、
通常の根管治療では清掃消毒が十分にできないと判断される根の先の感染に対して外科的に病変を摘出し、感染源となっている歯根の一部も同時に切除する処置のことです。
手術の流れとして、麻酔をして、歯根嚢胞(膿の袋)を摘出し、歯根端の切除をして、逆根管充填(歯根の先端側からお薬を詰めていきます)を行い、最後に縫合するという流れです。
当院では、歯根単切除術の際に歯根の形や病変を立体的に確認するためにCTを撮影し、さらにマイクロスコープという歯科用顕微鏡で肉眼と比較して約20倍程度まで視野を拡大しながら精密な治療を行うことで成功率を上げることに努めています。
どんな時に治療するのか
・根管治療を続けているのに痛みや腫れなどの症状が改善しない
・根管治療をしたものの根管の先の病巣が消えない
・嚢胞が大きいため根管からの治療が困難
・大きなブリッジなどが入っていて根管からのアプローチが困難な場合 等
メリット
・通常の根管治療では保存できない歯を残すことができる
・かぶせ物(クラウン)を外さずに治療ができる
デメリット
・外科的な治療なので歯ぐきの切開が必要である
・手術中に抜歯の判断になる可能性がある
・外科治療後に痛みや腫れが数日起こること
・再発のリスクはある一定の確率である
まとめ
今回は歯根端切除術(Apico)についてお話させていただきましたがいかがでしたか?
治療の選択によっては抜歯を回避できることもあります。ご不明な点や、ご自身のお口のお困りごとがあれば是非一度当院にいらしてください。次回は、歯周病についてお話させていただきます🦷