news虫歯の治療ってどんなことをするの?

虫歯の深さと治療方法

こんにちわ
暦の上ではすでに秋ですがまだまだ暑い日が続いていますね。
我が家の3歳の子供もついに今年の夏にアイスが解禁となり母である私は虫歯にならないか日々のケアにさらに力が入る毎日です。
虫歯かなと思ったらどんな治療方法になるのか気になりますよね。

今日は虫歯の進行とそれぞれの治療方法についてお話していきます。

1.虫歯の進行

虫歯はその進行具合によって、
CO(シーオー)  C1 C2 C3 C4

と分類されています。
それぞれの状態と治療方法についてご説明します。

2.CO(要観察歯)

COは歯の表面からカルシウムなどのミネラル分が溶け出している状態でまだ穴は開いていませんが、よく見ると白っぽくなったり茶色くなっていたりする状態です。
この段階では歯は削らずフッ素や適切な歯磨きで再石灰化(ミネラル分をまた歯に戻す)を促したり穴が開くのを防いだりします。

 

 

3.C1

C1は歯の表面のエナメル質が細菌の出す酸によって溶かされ穴が開いている状態です。痛みは出ないことがほとんどで検診やフロスが引っかかったりすることで気づきます。
この状態であれば虫歯になっている部分を削りレジンといわれるプラスチックの材料を詰める治療方法になります。再石灰化が期待できそうな場合は経過を見ることもあります。

 

 

4.C2

C2はエナメル質内部の象牙質まで虫歯が進行した状態で、しみたり痛みを感じることが多いです。治療方法はレジンで詰めるかもしくは型どりをして銀の詰め物(メタルインレー)やセラミックの詰め物(セラミックインレー)を入れるといった方法になります。

 

 

 

C3

C3はさらに深く虫歯が進行し歯髄という歯の神経まで細菌が到達した状態です。ここまでくると強い痛みを感じたり歯茎が腫れたりします。
歯髄まで細菌が到達しているので神経を抜く、根管治療という治療方法が必要になります。
そして根っこの中がきれいになった後に型どりをしてクラウン(メタルクラウンやセラミッククラウン)という被せが入ります。

 

 

6. C4

C4は歯の見えている部分が全部溶かされしまい根っこだけになってしまった状態です。C3と同様に強い痛みを感じますが、神経が死んでしまうと痛みが無くなるので虫歯が治ったと思ってしまうかもしれませんが、虫歯は勝手には治りません。
C4の状態になると歯を残せずに抜かないといけない場合がほとんどです。歯を抜いたあとはブリッジか入れ歯かインプラントという治療方法があります。どの方法にもメリットデメリットがありますので担当医とよくご相談されてから決めましょう。

 

まとめ

CO フッ素塗布や歯磨きで要観察
C1 レジン(歯科用プラスチック)を詰める もしくは経過観察
C2 レジンもしくはインレー
C3 根管治療をしてクラウン
C4 抜歯をしてブリッジもしくは入れ歯もしくはインプラント

いかがでしたでしょうか。
虫歯は痛みなく知らず知らずのうちに進行してしまうこともあります。
受診を先延ばしにしていると虫歯が進行し治療の回数や費用が大きくなってしまいます。
何よりご自身の健康が損なわれてしまいますのでそうならないためにも定期的な歯科検診を心がけましょう。

しばらく歯科を受診されいていない方はお気軽にご来院ください。

次回はC2やC3になった場合のインレーやクラウンの材質についてご説明していきます。

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