newsインレーやクラウンの材質のお話
9月に入りまだまだ暑い日々が続きますがいかがお過ごしでしょうか、熱中症や寒暖差による体調不良などには注意して下さい☀ 前回のブログでは虫歯の深さとその治療方法について説明をさせていただきましたが、今回は実際に治療する際の材質について詳しくご説明させていただきます。
保険診療と自由診療の違い
治療する材質の説明の前に、保険診療と自由診療に関して少しご説明します。歯科治療には保険診療と自由診療の2種類がございます。保険診療は健康保険を利用して行う治療で、治療費用の一部を国が負担しますが、国が定めた材料や方法など一部制限がある中で治療を行わなければなりません。一方で、自由診療はその治療方法や使用材料に制限がなく、保険診療と比較して審美性が高く、また精密で質の高い治療が出来るようになります。その結果、治療した歯が再度虫歯になるリスクを下げることができるため、保険診療と比較して長持ちする治療が期待できます。詰め物やかぶせ物によって歯の治療をする場合、この保険診療と自由診療のどちらかを選択し、材料を決定する必要がございます。
インレーとクラウンとは
インレーとは歯を削って部分的につめる詰め物のことです。クラウンとは神経をとった歯や範囲が広い虫歯の場合に用いる、全体的に削ってその上に装着するかぶせ物のことです。
その材質には、保険適応の材質と保険適応外(自由診療)の材質があり、保険適応の材質は「金属」もしくは「プラスティック」、保険適応外の材質は「セラミック」と大きく3種類に分けられます。
以下にそれぞれの材質のメリットとデメリットを挙げていきます。
金属
メリット
・プラスティックに比べて強度がある
デメリット
・部位によっては金属の色が見えて目立ってしまう
・金属アレルギーが生じるリスクがある
・歯茎に近い部分に金属が触れると歯茎に金属色が移ってしまうことある
プラスティック
メリット
・ある程度、歯に近い色でできるので金属に比べて見た目が良い
デメリット
・材質的に金属やセラミックに比べ弱いので、割れたり外れるリスクが他の治療法より高くなってしまう
・すり減りが早いので、歯ぎしりがある人には不向き
・自分の歯のような透明感が再現することが難しく、経年的に色が変化したり、着色がしやすい
・材料が劣化してくると表面に汚れがつきやすくなる
セラミック
メリット
・精密性が高く歯にピタッと合うので再度虫歯になるリスクが低い
・透明感があり自分の歯に近い色の再現ができる
・表面が滑沢で汚れがつきにくく、着色もしにくい
・身体に親和性が高い材料でアレルギーが生じにくい
デメリット
・保険適用外になるため費用がかかる
まとめ
いかがでしたでしょうか。3回にわたって虫歯やその治療方法に関してご説明させていただきましたがご理解いただけましたでしょうか。治療に際して、どういったことを優先にしていくかによって選ぶ治療方法が変わってきます、お口のお悩みがあればいつでもご相談やご連絡お待ちしています!次回は歯の根っこの治療(根管治療)について詳しくご説明していきます。