news不正咬合の種類について
こんにちは☀
さて前回まではインプラントや歯周外科についてのお話をしておりました。今回からは歯科矯正について数回に分けてお話しできたらと思っております。
まず歯科矯正の話の前に歯並びについてお話しますね。
不正咬合とは?
不正咬合とは、歯並びや噛み合わせが良くない状態のことをいいます。ただ見た目が気になるだけではなく、歯ブラシが届きにくいところができてしまいむし歯や歯周病になるリスクが上がってしまいます。
また一見、歯並びはきれいにみえていても実はしっかりとかみ合っていないこともあります。
不正咬合にはいくつかの種類がありますので、簡単に説明しますね!
上顎前突(出っ歯)
上顎が前に出ている場合だけではなく、下顎の成長不足や上の歯が前方に傾斜している場合が多いです。
指しゃぶりが長く続いていた場合や爪を噛む癖のある場合、口呼吸をしていることなどが原因となることもあります。
下顎前突(受け口、反対咬合)
下顎が上顎より前に出ている状態です。下顎が過成長している場合や上顎が成長不足している場合がございます。
下顎前突の方は上下の歯の位置が前後逆になってしまう反対咬合を併発している場合もよくあります。
叢生
歯が大きすぎたり、顎が小さかったりすると、歯の生えるスペースが足りずに歯が重なったりねじれたりします。八重歯もこれに該当します。
過蓋咬合(ディープバイト)
理想的な歯の見え方は上の歯が1~2mm程度下の歯を覆っていますが過蓋咬合は上の前歯の後ろに下の前歯が隠れてしまっている状態です。下顎と前に出さないと前歯で噛み切るという動きができず、食べるのが遅くなってしまったり、顎関節症のリスクが高くなります。また前歯で強く咬んでいないため、奥歯の負担が強くなり歯の寿命に影響してしまいます。
開咬
奥歯をしっかり噛んでいるにもかかわらず前歯がかみ合わず、垂直的な隙間ができている場合をいいます。この状態であると奥歯の負担が強くなり、咬んでいる力で歯が痛んだり動いてきて歯の寿命に関わってきます。また開咬の方は顎関節症を起こしやすいです。骨格的な問題の他に舌癖が認められる場合が多いです。
その他の不正咬合の種類
・切端咬合
上下の前歯の先端がちょうどぶつかるかみ合わせの状態です。正常な前歯の咬合では、上の歯が下の歯に1~3㎜程度かぶさっています。
・すきっ歯(正中離開)
切端咬合歯と歯の間に隙間がある状態です。上唇小帯(上唇と歯茎の間にあるスジ)の発育異常で、これが歯と歯の間に入り込んでいる場合に起こる場合があります。
・交叉咬合、鋏状咬合(シザーズバイト)
奥歯の噛み合わせがずれている場合と、前歯が交伹していて嚙み合わせがずれる場合があります。
嚙み合わせがずれることにより顔の歪みに繋がる場合があります。
などがあります。
おわりに
不正咬合は1つに該当するだけでなく、組み合わさっている場合があります。また不正咬合の治療方法は様々あり、症状や生活習慣などによって異なります。歯並びについて気になることがございましたら、まずは一度ご相談ください!
次回は成人の歯科矯正のことについてお伝えできたらと思っています。