news口腔機能低下症ってなに?

9月に入りましたがまだまだ暑い日々が続いています💧皆さんは「以前より固い食べ物が食べにくくなった」「口の中がよく乾燥するようになった」「滑舌がうまくまわらない」と感じることはありませんか?
こうした症状が続く場合口腔機能低下症の可能性があります。

口腔機能低下症って?

口腔内には咀嚼・嚥下・構音・唾液・感覚の5つの機能が備わっています。これらの機能を管理、維持することはお口の健康だけでなく全身の健康を守るうえでも非常に大切なことですが、これらの機能が複合的に低下してしまっている状態のことを口腔機能低下症といいます。口腔機能低下症になる原因は様ですのでご説明させていただきます!

図 一般社団法人日本老年歯科医学会 参照

原因とどんな症状になるの?

口腔機能低下症の原因は虫歯や歯周病、合いの悪い入れ歯などの口腔要因に加えて加齢や全身疾患によっても引き起こされます。
その症状は口腔内の乾燥、食べ物を噛む力や飲み込む力の低下、舌の筋力低下など複数の症状が挙げられます。

放置するとどうなるの?

口腔機能低下症を放置しているとさらに重い口腔機能障害を起こし、やがて全身に悪影響を及ぼしてしまいます。全身への影響はすぐに生じるのではなく、段階を踏んで現れ、健康な状態から介護が必要な状態に変化してしまいます。この健康な状態と介護が必要な状態の間はフレイルと呼ばれ、要介護状態の一歩手前にあたります。フレイルになると生活の質が下がるだけでなく、多くの疾患や全身の機能低下へと繋がるリスクが上がってしまいます。
しかしフレイルは早期発見し適切な介入をを行うことで元の健康な状態に戻すことや現状を維持する事が可能です。そのためフレイルの早期発見予防のために現在のご自身のお口の状態を把握することは大変意義があります。

検査を受けましょう!

当院では口腔機能低下症の早期発見と予防のために以下の7項目の検査を行い、各項目結果に応じたトレーニングを実施しています。

▢口の中の衛生状態 ▢舌圧(舌でつぶす力)
▢口の中の乾燥状態 ▢咀嚼能力(すりつぶす力)
▢咬合力(噛む力) ▢嚥下力(飲み込む力)
▢発音・滑舌 特定の項目を含む3項目以上該当で口腔機能低下症

検査や治療方法、トレーニングはまた別のブログで紹介させていただきます!当院では定期的な歯科検診と一緒に口腔機能検査を実施しています。検査を実施することでご自身では気づきにくい変化を発見し、適切な対応や治療につなげることができますので症状が気になる方や予防を目的に検査を希望される方は是非一度ご相談ください!

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