news妊娠中こそぜひ歯医者へ!~妊婦歯科検診とは~

ゴールデンウイークも終わり梅雨の季節が近づいてきますね☔お出かけする際は傘が必須になりそうです💦
今回は、妊婦歯科検診の大切さについてお話しさせていただきます。

妊娠中の体の変化とお口の中の状態の関係って?

妊娠すると、ホルモンバランスの影響で女性の体には様々な変化があります。
そして、体だけでなくお口の状態にも影響があります。

例えば…
☆つわりによるセルフケア不足
つわりによって吐き気が強くなり、歯磨きをすると嘔吐反射が起こったり、胃の内容物の嘔吐や胃酸の逆流が増えたりします。それによってお口の中が酸性に傾きやすく虫歯になりやすくなります。

☆唾液の分泌量の低下
唾液にはお口の中の酸を中和したり、食べ物のカスを洗い流したりする役割があります。ですが、妊娠中は唾液量が低下するため虫歯になるリスクが高まります。

☆ホルモンバランスの変化
妊娠中は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が月経周期ピーク時の約10倍、卵胞ホルモン(エストロゲン)が約30倍にまで増加します。これらのホルモンは歯茎に影響を与えやすく、歯肉が炎症を起こしたり歯肉から出血しやすくなったりします。歯肉が腫れると、歯と歯茎の間にプラークや細菌が溜まりやすくなり、歯周病だけでなく虫歯になるリスクも高まります!

☆食事の変化
妊娠中は、食の好みが変わって甘いものを好むようになったり、
一度にたくさん食事することが難しく食事や間食の回数が増えたりする方が多くいらっしゃいます。
お口の中が酸性に傾く時間が長くなることで、虫歯になりやすくなります。

妊娠中は、こういった体やお口の変化があるためセルフケアが非常に大切になってきます!
ですが、ご自宅でのセルフケアが大事とわかっていても、つわりや倦怠感によってなかなかする気になれないですよね💦 そこで、今回はなるべく楽にセルフケアが出来る方法をお伝えします♪

つわり期のセルフケア方法

☑体調の良いときに歯磨きをする
☑顔を下に向けてブラッシングする(唾液がお口にたまるとその刺激で吐き気がおこることがあるため)
☑吐き気を感じやすい臼歯部(4番目から7or8番目の歯)は最後に磨く
☑嘔吐後はうがいをじゅうぶんに行い、30分は歯磨きをしない(歯が溶けてしまうリスクがあるため)

歯周病の赤ちゃんへの影響

近年、さまざまな歯周病の全身への関与がわかってきました。これは歯周病による炎症が血流を介して全身に波及するために起こるとされていますが、
なかでも妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早産のリスクが高くなることが指摘されています。

リスクは実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。
歯周病は治療可能なだけでなく、予防も十分可能な疾患です。生まれてくる元気な赤ちゃんのために、確実な歯周病予防を行いましょう。

 

 

妊婦歯科検診では何をするの?

当院の妊婦歯科検診では、虫歯のチェックと歯周病の検査をさせていただきます。
母子手帳と妊婦歯科検診受診券をお持ちいただければ無料で検診させていただきますので、ご希望の方はぜひ一度当院にお問い合わせくださいませ。

妊娠中の歯科検診の大切さ

妊娠中は様々な心や体の変化があるため、ご自身でセルフケアを頑張っていても虫歯や歯周病になりやすい傾向にあります。そのため、歯医者さんに行きプロの力を借りてともに虫歯・歯周病の予防をしていきましょう♪当院では無料の妊婦歯科検診、安定期に入られた方には虫歯治療や歯周病治療の多くを行うことが可能です!ぜひ一度、当院にご連絡くださいませ。

 

参考文献:デンタルハイジーン2023年2月号「女性の身体的変化に応じた口腔衛生管理」
NPO法人日本臨床歯周病学会 歯周病と妊娠(http://www.jacp.net/pdf/leaflet/leaflet_04.pdf)

 

 

関連記事

2025.04.24

すき間時間に出来るお口のトレーニング

2025.04.16

小児歯科矯正とはどんなもの?

2025.04.15

ゴールデンウィーク「休診」のお知らせ

2025.04.03

子どもの不正咬合と口腔機能発達不全症って関係あるの?