news歯ぐきがはれた!実は血圧の薬が影響?

厳しい暑さが続いていますがいかがお過ごしでしょうか?こまめに水分補給をして熱中症対策をしましょう!
今回は、薬が原因で歯茎が腫れる「薬物性歯肉増殖症」についてお伝えします。

薬物性歯肉増殖症とは?

服薬している薬剤の副作用によって歯肉が増殖(歯ぐきが腫れる)している状態。もともとの口腔衛生状態が不良であると引き起こしやすく、また歯肉が増殖するとブラッシングなどによる口腔内の衛生管理が行き届かなくなるため、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ることが多々あります

<症状>
・歯と歯の間がぷっくり腫れ、赤みがある
・硬くて弾力のある歯茎
・痛みは伴わないことが多い
・口腔衛生状態が不良になりやすい

<歯肉増殖症を引き起こす薬剤>

歯肉増殖を引き起こす薬には様々な種類のものがございます。代表的なものに高血圧薬のCa拮抗薬(アムロジンやアダラートなど)、抗てんかん薬のフェニトイン薬(アレビアチンなど)、免疫抑制剤のシクロスポリンなどが挙げられます。薬剤によって歯肉増殖を起こすリスクは異なりますが、この中で一番日常的によく処方されている薬剤は高血圧薬のCa拮抗薬です。

 

<治療方法>

1.薬剤の変更や減量現在処方されている薬の変更が可能か担当医師との相談が必要
→薬を変更後、一般的には約1~8週間で薬の影響が減少します
2.歯周基本治療 プラーク(歯垢)や歯石取りでお口の中を清潔にする。ブラッシング指導
3.歯肉切除 歯周基本治療のみでは改善が見られない場合、増殖した歯肉を外科的に切除

正しい歯ブラシの仕方🦷

・歯に対して歯ブラシの毛先を90度に当てる
・歯ブラシを小刻みに動かし1歯ずつ丁寧に磨く
・歯ブラシの毛先が広がってると、歯ブラシの圧が強い★鏡見ながら毛先広がっていないか確認
・歯ブラシ以外にも歯間ブラシ・糸ようじなどの補助的な道具は必須

 

まとめ

お薬を服用した人が皆、歯茎が腫れる等の症状が出るとは限りません。お薬を服用中に口腔清掃が悪い状態と重なることで、歯肉増殖が引き起こされます。
普段の歯ブラシの習慣からしっかり磨き残しを減らすことで、薬を服用しても歯茎が腫れるリスクを下げることができます。当院では、歯周病の治療時に、ご自身に合った歯ブラシや歯間ブラシ・糸ようじ等の補助的な道具の使い方をお伝えさせていただきます。歯茎が腫れてるけど、原因がわからないなどお困りの方は是非当院にお越しください。

関連記事

2025.07.29

歯に形ってあるの?!

2025.07.22

お盆休みのお知らせ

2025.07.07

歯周病と喫煙の関係性

2025.06.26

歯を”残す”治療 歯根端切除術について