news歯肉退縮のリスクがわかる?メイナードの分類
蒸し暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近「歯が長く見えるかも」「昔に比べると歯ぐきが痩せて見えるような、、」
とこのように感じる時はございませんか?それは歯肉退縮が原因かもしれません。
歯肉退縮は歯ぐきが下がることで、歯が長く見えたり歯に悪影響が出る可能性がございます。
そこで今回は歯肉退縮になりやすいリスクがわかる〈メイナードの分類〉についてご紹介いたします
歯肉の分類について
メイナードの分類の説明に入る前に歯肉(歯ぐき)の部位について簡単にご説明致します。
歯肉は歯や歯槽骨(歯を支えている)を覆うことで細菌が侵入しないように守る役目があります。
歯肉は〈付着歯肉〉と〈遊離歯肉〉に分かれており
歯にぴったり付着している部分が〈付着歯肉〉、
歯から離れており歯周ポケットを形成している部分が〈遊離歯肉〉です。
メイナードの分類
歯肉退縮の原因はさまざまで、予防することができるものもありますが遺伝的な原因は
自力での改善が難しく《生まれ持った歯肉の厚み》や
《歯槽骨(歯を支える骨)の厚み》によって歯肉退縮のリスクが決まるとされています。
この歯肉退縮のリスクが分かるのがメイナードの分類です
分類は4つのタイプに分かれておりType1が歯肉退縮のリスクが最も低く、Type4になるほど最もリスクが高くなっています
表を見ていただくと歯槽骨が厚く付着歯肉が十分にあると歯肉退縮のリスクは減り、歯槽骨も付着歯肉も薄いとダメージを受けやすい状態にあるため危険なことが分かります。
〈Type4の方が気をつけるポイント〉
・歯ブラシの当てる強さ
・歯ブラシの硬さ
・歯ぎしり食いしばり
ブラッシングする際過度な力で磨いたり、歯ブラシの硬さを誤ると歯肉を傷つけてしまい結果歯肉が下がりやすくなります。また就寝中など無意識に歯ぎしり、食いしばりをしてしまうと通常よりも力が加わり歯や歯肉に大きな負担が伴うため、ナイトガード(就寝時につけるマウスピース)の使用が必要となる場合がございます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?私たち歯科関係者は歯周病治療や外科治療をする際に色々なリスクを考え患者様に治療のご相談をさせていただいております。
ご不明な点やお困りごとがあれば是非一度お気軽にご相談ください。
参考・出典
・デンタルハイジーン2024年5月号
・ホワイトクロス メイナードの分類 Maynard’s classification
https://www.whitecross.co.jp/glossaries/view/30